読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

HARCO・残像カフェ / 菊地成孔 QUINTET LIVE-DUB

8/4(wed) HARCO / 残像カフェ / スロウキャンプ @今池TOKUZO

遅れて着いたので、スロウキャンプは終了し、残像カフェのライブからでした。彼らのCDは持っていなかったんですが、グッドメロディーに起承転結のついた曲ばかりで、聴きやすかったです。演奏もしっかりとしていて好印象を受けました。

HARCOのライブは3人編成で、ベースがSPOOZYSの須藤さん、ドラムが青木さんの奥さんのミッコさんもサポートしているdownyの秋山さんが参加していました。青木さん自身はTOKUZO備え付けのグラウンドピアノをメインに、エフェクトとしてサンプラー使用していました。

今回のライブはハルコ史上最もスパンの短い名古屋ライブで、レコ発ではないせいか、最新ミニアルバムethologyからpoolまで新旧様々な曲が披露されていました。秋山さんのドラムがタイトでパワフルだったので、全体としても躍動感のあるバンドサウンドになっていました。

ハルコといえばやんちゃなイメージがあって、今回のライブでもピアノに乗っかったり、サンプラーをいじったりと色々していましたが、全体としてはかなり大人っぽくになった印象を受けました。特に最新アルバムの曲は明るい曲調なのに、歌詞の内容はほろ苦かったりするので、ライブのシンプルな編成では歌に込められた細かな感情の機微がより伝わりやすくなっていて、そのせいなのかもしれません。

お客さんが昔の曲を演奏した時に一緒に口ずさんでいて、その目がとてもキラキラ輝いていたのが印象的でした。やっぱり皆さんハルコが大好きなんですね。

8/6(fri) 菊地成孔 QUINTET LIVE-DUB @名古屋BLUE-NOTE

初めてブルーノートに足を踏み入れたのですが、高級感が充満した雰囲気にビビリまくってしまいました。

案内してもらったテーブル席が、向かってステージ左側のカジュアル席のすぐ前のテーブルで、DCPRGのライブでも見かけたディープなファンの方々の熱い視線を背中に感じながらのライブで、何か怖い席でした。

メンバー全員が正装(?)のタキシードを着て登場。最初のトークで菊地さんが『フレグランスをコレでもかと体中に吹きかけて、その香りを嗅いで陶酔』を繰り返して、笑いを誘っていました。10m以上離れている席からでも香りが漂ってくるほど、体中にかけていました。1st、2ndステージ入れ替え制ということを2日目の2ndステージまで知らずに、1stステージを早めに切り上げてしまったそうで、「2ndステージは長めに演奏します。皆さん得しましたね」と言って、大きな拍手を受けていました。

ジャズには詳しくないので(他のジャンルに詳しいのかといったらそうでもないのですが)、あやふやな表現になってしまいますが、ライブの前半は脱構築のモダン・ジャズといった感じで、音が発されては消えていく静かで間のある演奏で、リズムがどこにあるのかほとんどわかりませんでした。とても繊細な演奏が続いていたので、周りの会社帰りのサラリーマン風の方はウトウトされていました。個人的には菊地さんの一挙手一投足に注目しつつ、それぞれの楽器にかかる深いリバーブが心地良かったです。本編ラストの曲は打って変わってテンポの速いグルーブのある曲で、この曲には皆さん身を乗り出して聴いていました。菊地さんの指揮ぶりも存分に発揮されて、指揮と共に各演奏者のストップ&ゴーが繰り返されて視覚的にも刺激的でした。藤井さんだけが残り、他のメンバーが下がった後、熱いドラムソロにパードン木村さんのエフェクトがインタープレイのように絡み、相互作用でどんどん盛り上がっていく様子がスリリングでした。

アンコールで出てきた後は、菊地さんのお得意の軽妙トークも存分に発揮されて、自身の本や東京ザヴィヌルバッハのNew Albumを、自虐ネタで笑いをとりつつ(一番笑っているのは本人のような気もします)宣伝していました。

ここでは生歌も披露されて、ロマンチックな歌いっぷりに思わずニヤニヤしてしまいました。歌の合間にフレグランスを客席にスプレーしまくっていたのですが、エアコンの風でほとんどが自分に返ってきてしまっていたのには笑ってしまいました。ラストはアルバムでもラストの曲「ラス・メイヤー、聞いてくれ」をムーディーに歌い、いつもの猫背で足早に帰っていきました。100分近くの演奏でおなか一杯になりました。

本編終了後はサイン会が行われて、それぞれのCDにサインした上に香水を振り掛けていて、ブルーノート全体にその香水の香りが充満しているような感じがしてしまいました。でもいい香りでした。